2012年05月22日

"ON" - DJ NOBU New Label “Bitta” Launch Party

ブログもだいぶ放置気味で、回想録も途中になったままですが、、、ブログではお久しぶりです。


日々の雑感はツイッターなどで呟いてますが、呟いたり呟かなかったりなので、また改めてまとめてゴリっと書き記しておきたいところですが、その前にこちらで告知を。今週末、DJ NOBUくんのレーベル"Bitta"のローンチパーティー。メインフロアはNOBUくん1人会、ぼくは新しくできたフロア"KATA"で、レーベルリリース第一弾の沖縄のIoriくん、Kuriくん、Harukaくん達とやります。



5.26_flyer_front


なんでブログでというと、Facebookの自分のページでも一応載せたんですが、今回の特別な気持ちを長い文章で伝えたかったからなんです。


NOBUくん1人会@LIQUIDROOM、昨年ぼくもお客さんとしてに遊びに行ってたんですが、ちょうど4月の震災から間もない時期で、みんな未知の放射能や余震を恐がりながら、まだ恐る恐るクラブに来ていたような時期だったと思います。


そんな時期に開かれたあのパーティー、朝方のNOBUくんのかけるハウスミュージックで、リキッドの広いフロアに居た沢山の人達が、つかの間の安堵の表情というか - ギリギリのストレスや緊張から解放されて、音楽で踊れることの喜びのようなものを感じていたんだと思う - みんなそんな顔をしながら踊っている人達で埋め尽くされた朝方のダンスフロアは、震災直後によくペシミストな人達の口から出ていた「音楽は所詮人を助けられない」なんていう物言いを、華々しく覆す光景だったように思う。


僕自身も、あのちょっと感動的ですらあった朝にとっても励まされて、その後からいままで続くDJ活動やトラック・メイク(あんまりこの言葉好きじゃないんですけど)や色んな苦難に対して、物凄い活力を与えてくれました。


あれから1年弱経って、まだまだ続く震災の不安や、それだけでない色んな問題に直面し続けていて、まだまだ安堵の世界とはとても言えない現実社会だけれど、またあの日のような、生きる活力になるようなパーティーがあるかと思うとワクワクするし、さらに今回は微力ながら僕もそこに参加できて嬉しいです。去年行けなかった皆さんも、ぜひ今回集いましょう。ダンスミュージックやクラブが好きで良かった、ときっと思えるはずです。宜しくお願いします。



LINE UP
Featuring
DJ NOBU (Special Exclusive "Open to Last" Set)
LIGHTING: YAMACHANG (FLOWER OF LIFE/POW WOW/from Osaka)

2F LIQUID LOFT
Featuring DJs
IORI (GALAXY/BITTA/Prologue/Phonica/from Okinawa)
GONNO (International Feel/WC)
KURI (BLACK FOREST)
HARUKA (FUTURE TERROR/TWIN PEAKS)

adv; 2,000yen door; 3,000yen (with flyer; 2,500yen)

PIA[P-code 167-649]、LAWSON[L-code 74901]、e+、DISK UNION(SHIBUYA CLUB
MUSIC SHOP, SHINJUKU CLUB MUSIC SHOP, SHIMOKITAZAWA CLUB MUSIC SHOP,
CHIBA)、JET SET、Lighthouse Records、LOS APSON?、TECHNIQUE、LIQUIDROO
M

+20歳未満の方のご入場はお断り致します。年齢確認のため、顔写真付きの身分証明書を御持参下さい。
(You must be over 20 and with photo ID.)
INFO : LIQUIDROOM 03(5464)0800 www.liquidroom.net


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2012年02月13日

新年

ブログで新年のご挨拶してませんでしたね、、今年も更に音楽道に邁進して参りますので、宜しくお願いします!

昨年12月頃からとっても忙しかったんで、そんな密度で色々忘れてしまいそうな事もあるので振り返りながら回想/備忘録。

2011/12/2
恵比寿リキッドルームでDJ Dyeくん、Twin PeaksとのトリプルリリースパーティーにてDJ、こういった名うてのみんなの中でDJができるのが一番冥利に尽きるというか、がんばれる。恵比寿リキッドはDJ初めてだったけどとにかく音が良くてDJしていても楽しかった。DyeくんTwin Peaksも素晴らしいDJプレイだった。

12/6
兼ねてより頼まれてたTim SweeneyによるBeats In Spaceのラジオに僕のミックスが公開された。これ。9日に発売されるThe First Annual Report of Static Musicよりももっと自然に、寝て起きてターンテーブル触ったらという感じのミックスにしていて、普段のDJプレイとはだいぶ違う趣なのでみんなどう思うだろうかちょっと心配だったが、結果とても良いリアクションが得られて嬉しく、良い音楽なら耳を傾けてくれるんだという確信が得られてやって良かったと感慨。

12/7
とある広告の撮影で、DJ監修というちょっとそこに居て良いのかどうか面目無い役割でスタジオにお邪魔する。CM撮影現場を見る事自体初めてだったので困惑しながらもなんだか凄く新鮮で、自分がDJでどういう事をやっているかというのも客観的に感じられたので良い経験だった。でも早朝〜深夜までって撮影のお仕事をされてる皆さんは本当に大変だなぁと…。

12/9
ディスクユニオン限定でThe First Annual Report of Static Musicがリリース。BISのラジオショーとは打って変わってこちらは現場仕様な感じ。Static Musicという由来は、ネットに上がっていて軽くチェックできてそのうち忘れ去られてしまう動的(Dynamic)な音楽に相対する、パッケージも梱包も手作りの、その場の時間が止まっているような静的(Static)なものを、というところで命名したもの。ダウンロードでハードディスクのどこにあるか分かんなくなっちゃうようなものへのアンチテーゼなんですね、きっと。

12/10
Realrock Designの15周年記念パーティー@UNITでDJ。共演者は米西海岸よりThe Pacific Horizonsと、Clue-LのKenji Takimiさん。The Pacific Horizonsのライヴは思ったよりストレートなアメリカンロック的な感じでちょっと期待してたのと違ったけど、良いライヴでした。続くタキミさんもディスコクラシックをどんどん繋いでいってお客さんをロックさせてて凄く懐の深いDJだと感心させられた。僕のDJは前半とっ散らかってしまったけど後半に持ち直し。

12/22
この日はDJ NobuくんStereocitiさんと最も尊敬するDJのうちの2人とOppa-la。ただちょっと多忙だったのか急性腸炎に掛かってしまい行く前に病院へ。ギリギリまで寝て江ノ島に出発、朝方4時頃〜7時くらいまでDJしているうちに音で覚醒したのか処方薬が効いてきたのか、終わる頃にはほとんど痛みが無くなってた。音楽って凄い…。

12/23
この日はかのURはMad Mike BanksのバンドTimelineとSodeyamaくんの組み合わせでDJ。DJも調子が良く、Timeline交代前にURのメンバーからマイクで「Thanks for great DJ Gonno!」みたいに喋ってくれて、どう嬉しさを表現したら良いのか分からず、ブースからステージのURのみんなに向けてタイ人の挨拶のように手を合わせてお辞儀したら、彼らも同じく手を合わせてお辞儀してくれた。楽屋でMad MikeにもDJよかったぜ、ああやってライヴの前に音のムードを変えてくれて嬉しかったよ、と言われて舞い上がる。初めて対面するMad Mikeは本当に格好良くてオーラがあって、多分僕の目はアイドルを追っかけるグルーピーの子みたいになってたと思う。ラストのソデヤマくんもタイムテーブルが押して大変そうだったけど、Slam Me Babyとかツボにくるクラシックスを掛けてて踊ってて楽しかった。



今日は回想録はここまで。。。
posted by gonno at 02:24 | Comment(9) | TrackBack(0) | retrace my shit

2011年12月27日

Looking back on 2011

今年は悲しいことも嬉しいことも沢山ありました。
また、来年2012年は色んな意味合いで本当の始まりの季節だと感じてます。
来年がんば。

年の瀬は渋谷のVisionでカウントダウン前にプレイします。
お相手はDerrick MayとJeff Mills、Hiroshi Watanabeさん。
http://www.vision-tokyo.com/event/20111231.html

元旦朝方にはRock Westでアフターアワーズです。僕は9:00頃から。


それでは皆様、良い越年を!



Most played:
Surfers Hymn (Actress Primitive Patterns Remix) / Panda Bear (Kompakt)
Rurals Dance / Vakula (Shevchenko)
Skin QER Remix (Reconstructed By DJ Nobu) / Moebius & Neumeier (Mule Musiq)
Deepn' (Gonno remix) / Ryoma Takemasa (Unknown Season)
FKTB #01 (DJ Sodeyama Remix) / FKTB (Arpa Records)
Atwa / Shocks (ESP Institute)
Acdise #2 / Gonno (International Feel)
Fluff In The Bellybutton / Jichael Mackson (Liebe Detail)
The Mountains / Nebraska (Rush Hour)
D2ME / Andy Hart & Francis Inferno Orchestra (Melbourne Deepcast)


Best Gigs:
10.02 "Freaks Village" @ さがみ湖リゾート プレジャーフォレスト
04.16 "Sound Of The Next" @ 西麻布ELEVEN w/ DJ NOBU, CMT, Inner Science etc
12.23 "Timeline (UR Night)" @ 渋谷VISION w/ TImeline (UR), DJ Sodeyama, Takamori K. etc
09.03 "Polyphony" @ 青山Oath w/ Crystal, Asai
02.26 "Guidance" @ 西麻布ELEVEN w/ Deadbeat, DJ Dye, Rilla, Mantis
01.30 "VITAMINS vol.8" @ 渋谷Under Deer Lounge w/ Sho-mi, Nino etc


Most listened:
Jasper Van't Hof / Face To Face
山下達郎 / Ray Of Hope 〜 竹内まりやの音源
Stereociti / Kawasaki
Gonno / The First Annual Report Of Static Music
Beats In Space radio
ガーシュウィンを演奏している音源


Shout Out:
Laurent Garnier, DJ Nobu, Crystal, DJ Dye, Mad Mike Banks, James Holden, DJ Sodeyama, Dasha, Vakula, Inner Science, Tim Sweeney, Yoshi Horino, Yuka Noguch, Mark @ International Feel, Gatto Fritto, Derrick May, Salmon, all record stores who sell vinyls and everyone who supports my music.



See you in the future 2012!
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2011年11月20日

近況!

またまたブログサボってました、すみません。TwitterやFacebook等ではお知らせしてますが、忙しくやってます。


まずご存知の方も多いとは思いますが、9月にEP "Acdise#2"がウルグアイのレーベルInternational Feelよりリリースされました。

iffm001-front-cover.jpg

自分でもお気に入りでよくプレイしてた曲だったので、こういう形でお目見えできて良かったです。アナログレコード初回1000枚プレスは発売後1週間で完売しちゃったそうで、買えなかった方ごめんなさい…リプレスについてはいま協議中ですが、Beatportなどのデジタルでは購入できます。CDでも1000枚売れないようなご時世で、本当嬉しい限りですね…今回のリリース経緯はHigher Frequencyなどのインタビューなどで話してるので興味があれば見てみてください。


DJもゴリゴリやってます、12月にはTHA BLUE HERBのDJ DYEくんによるパーティー"Peep"を恵比寿リキッドロフトにて。こちらはDYEくんの他に、旧知のDJ YAZIくんと、FUTURE TERRORのHARUKAくんによるDJツイン "TWIN PEAKS"も出演で、DYEくんのMIX CD "Elekt"と、TWIN PEAKS "Live at Oppa-la"、そして12月初旬DISK UNION限定リリース予定の僕のMIX CD "The First Annual Report of Static Music"の、トリプルリリースパーティーです。

"The First Annual..."のジャケットはこんなかんじ。

static-jacket5.jpg

ジャケットはすべてハンドドローイングで、手にとっても愛着の沸いちゃう感じでグッドです。肝心の内容も先日収録も、いつものDJのようなアガリもありつつ、ちょっと音楽的に突っ込んだ内容です。150枚限定とかなり少量なので、お早めにお求めください。詳細は追ってまた!

色々あった2011年も残りあとわずか、12月は良いパーティー目白押しなので、激動の2011年を良いかたちで締めたいです。
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2011年09月07日

Salmonくんのこと

1週間ほど前の8月末に、Salmonくんが亡くなったとの知らせが届いた。


理由は分からないけど、とにかく自ら命を絶ったということだった。電話をもらった時は文字通り頭が真っ白になって、1週間以上経った今も、まだ、どこか現実味がなく、そういえば最近どうしてるだろう?と、思わず電話を掛けてしまいそうなくらいだ。


最後に会ったのは7月末で、ここ最近はクラブでもあまり会う機会がなく、ゆっくり話も出来ていなかったのが、残念でならない。でも彼という才能や存在が忘れられないよう、彼との思い出話や、彼がどれだけ音楽家として素晴らしかったかを、今日は活字に残しておきたいと思います。

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僕が初めて彼と出会ったのは、確か2002年くらいだったと思う。当時彼はmetro999というバンドをやっていて(それ以前はMetro Flavorというバンドだった)、その頃は同時にクラブや倉庫などでパーティーをやっていた。話しがてらに僕もDJをやってると言うと、彼はすんなり僕をパーティーにブッキングしてくれた。


パーティーはそれまで僕が会ったことのないような個性的な人たちが沢山来ていて、前衛舞踏のパフォーマンスもありそれに度肝を抜かれたものだった。勿論彼のライブも素晴らしく、生ドラム+サンプラーでアブストラクトっぽい事をやっていたそれは、その頃ハウスやテクノに浸かりきってた僕には、本当に新鮮な響きだったのを覚えてる。


年が4つ離れていて地元も近かったSalmonくんは、どことなく不良の兄貴みたいな風に感じられて、またとにかく膨大な音楽の知識を持っていて、色んなアーティストやCD、はたまたぼくの知らない過去のカルチャーアートみたいなものもよく教えてもらった。そんな風によく接しているうちに、彼がレーベルを始めると言い出して、コンピをつくるので1曲参加してくれないかと言われて作ったのが、"Sandinista"という曲で、これがぼくの初めてのリリース作品となった。2004年だっただろうか。レーベルは勿論ご存知「WC Recordings」。


その後"Sandinista"を気に入ってくれたSalmonくんは、僕にアルバムを出さないかと言ってくれて作ったのが"My Existence"で、ぼくの最初であり、今のところ唯一のCDアルバムだ。2005年にリリースされた。


その頃のWCは、1ヶ月に1枚、BPMをそれぞれ統一したアルバムを出すというコンセプトでCDを出していて、僕もBPM130で、ほとんど無いに等しい製作期間、今考えたらミックス前の曲作り期間は確か1ヶ月だったと思う、を、全22曲、とにかく無我夢中でつくった。マスタリングの確認をしにSalmonくんの家に行った風景が今でも頭に残ってる。2004年の寒い冬だった。


余談だけど、そうして発売されたアルバムで、初めて大阪の見ず知らずのオーガナイザーにブッキングされたのもこの作品が初めてだった。WCのウェブサイト宛に連絡をくれて、その後によく大阪で一緒に遊ぶ仲になった人達だ。そのときSalmonくんはレーベルを大所帯で大層なものに見せるために、メールのやり取りの際、「吉岡さん」という偽のマネージャーになりすましていた(笑)。そんな風に、レーベルもいい加減にスタートしてたんです。


WCの一連の12ヶ月連続リリースを終えた、その後のSalmonくんの活躍は本当に素晴らしかった。まだそこまで海外、ひいてはミニマルテクノ/ハウスのシーンで日本人アーティストが活躍していなかった頃から、Raum..Musik、Tora Tora Tora、Karmarougeなど、海外の名だたるレーベルから次々と作品を発表して、周囲をあっと驚かせた。


肝心のその作品群も、とにかく今まで聴いたことのないようなテクノ、いや、まさしくジャンルを超えたエレクトロニック・ダンスミュージックだった。今思えばそれは、テクノやハウスといった音楽を土壌として持っていたわけではないSalmonくんの、60年代のロックから連なる流れの、オルタナティブ溢れる、自由な実験精神の賜物だったのだろう。


同時にその頃、僕もUKのRe-activeというレーベルから初めて海外作品を出すことが出来て、その縁でロンドンのPerc Traxと交流ができ始め、レーベルに以前のWCのコンピを郵送で送ったりした。オーナーのPercはそのコンピを気に入って、SalmonとスプリットでEPを出さないか?と訊ねてきた。それが"WC Succession EP"という12インチだった。2006年の冬頃だったと思う。


このWC Succession EPに入っている、Salmonくんの"Chon-mage Sex"という曲、もし聴いたことが無ければ、是非とも聴いて欲しいです。ひどいタイトルだけど、この頃のSalmonくんの一連の作品の中でも特に変わった作風で、後のWCの和風テイストを予見させる、強烈な個性によるダンスミュージック。(ぼくのSalmonフェイバリットは、この"Chon-mage Sex"、Tora Tora Toraからの"Grasshopper"、Perc TraxからのRedsound "Pink Body"のリミックス、沢山あるけどこの3曲はぜひともチェックして欲しいです。)


このEPは海外でも結構売れて、僕の"Hi Ronnie"という曲も、Josh Wink等がプレイしたとのフィードバックがレーベルから来た。PercとAvus(Border Community)を日本に初めて呼んで、Salmonくんらとみんなでリリースパーティーをしたり、各地へプレイしに行ったりしたものだ。ある1日Salmon君と大阪へ呼ばれたとき、予算が少なくて、味園のホテルにSalmonくんと相部屋で泊まったこともあった。場所柄、風呂場がガラス張りで寝室から丸見えで、お互い気味悪くしながら風呂に入ったものでした(もちろん別々でですよ)。


その後WC Succession EPは続編の2もリリースされた。あまりにも秀逸だったので、自分の曲よりも、裏面のSalmonくんの"Black Veils"をよくプレイしたものだった。とにかくPerc Traxからのリリースは海外にも受けて、海外の人も僕やSalmonくんを知る人が増える切っ掛けとなった。昨年、Jonas Koppと彼がプレイしていた日本のクラブで知り合ったとき、Salmonに「あのPerc Traxのレコード好きだったんだよ!」と言ってたのを覚えてる。



2008年になるとWC自体も配信リリースで再始動、パーティーをUNITでスタート、僕も第1回目から出演した。2008年3月だったと思う。それからというもの、Salmonくんと僕で好きなアーティストの候補を考えるために、ほぼ毎日といって良いくらい電話で意見交換した。


UNITでのWC、このブログを以前から読んでいた方からするとよくご存知でしょうから、多くは書きませんが、まずあの徳川家康というアイデアをSalmonくんが考えついたのも、インパクトの事を考えてではあるでしょうけど、ひょっとしたら、外タレ隆盛な日本のテクノ・ハウスシーンに、某かの一矢を報いたかったからなんじゃないかと思います。彼のいない今となっては、真相は分からないけど…。


それとは裏腹に、WCで招聘した海外のアーティストは、ことごとくSalmon君のプレイを絶賛した。招聘したアーティストほぼみんなだったと思う。特にMy MyのLee Jonesは「ベルリンに来るときがあればいつでも言ってくれ、場所は必ず用意する。君はベルリンでプレイすべきだよ」とまで言っていたのを覚えてる。Salmonくんは海外へ行くのが好きではなかったらしく、それも結局実現はしなかったけれど、もし彼が海外、例えばベルリンをベースに活動をしていたら、本当に名声を得た存在になっていたかもしれないと、今でも思います。


その後もWCからの配信リリース等で、相変わらずのSalmon節を見せつけてくれていたけど、今振り返ると、WC @ UNITを始めたころから、どことなく彼の曲調も変わってきていた気がして、ぼくの勘違いかもしれないけど、もしかしたらこの頃から、何か壁みたいなものに当たっていたのかもしれません。これについても、今となっては分からないけど…。


色々と悩んで、パーティーが休止になった後は、ぼくとSalmonくんは少し距離ができて、あまり電話もしなくなってしまいました。もちろん彼の活動がずっと気になっていて、去年、Salmonくんが旧知のタブラ奏者、U-zhaanくんとのアルバムを発表して、再びSalmonくんのアーティスト性というか、シリアスな音楽性が久々に蘇ってきたかと、いちファンとして、またよく知る友人として、これからの活躍を期待していたところだった。そんなところでの今回の訃報は、本当に残念でなりません。



僕の知らない、未発表のものはもしかしたら存在するのかもしれないけど、先週末DJだったんで、Salmonくんの音楽をプレイしようと、レコード棚を色々探して聴いていたんですね。全曲針を落として気づいたのは、ほんと、彼には「泣ける曲」というのが存在しないんです。ぷっと吹き出してしまうような曲はあれど、どれも、とにかく新しいものをクリエイトする、という気概の音楽にしか聴こえない。それに、あんなに沢山話したり遊んだりしたのに、Salmonくんの裸の気持ちというか、本音の音楽を聞いたことは無かったように思う。だからか、未だに彼の死が、現実的に感じられないのかもしれません。


実際、先週末にプレイした"Chon-mage Sex"も、音を出して、ブレイクが入りビートが止まっても、ただひたすらフロアにSalmonの音世界がつくられ、体感したことのないその異様な雰囲気に、お客さんが呑まれるばかり、といった感じだった。


以前、Salmonくんは僕に、「ゴンちゃん、俺は音楽で人を笑わせたいんだよ」と言っていた。そんな彼からしたら、今の日本の、笑わすことの難しいこのシリアスな空気は、とってもしんどかったかもしれない。言動も破天荒で奇天烈だった彼は、不謹慎だなんていう言葉に、一等きつい思いをしてたかもしれない。


分からないけど、でも、泣ける曲を1曲も発表しないで、自らの死で人を泣かせようだなんて、余りにもベタベタじゃないか。俺は納得いかねーよ。そんなのロックンロールじゃねーんだよ。




色んな思いが交錯してしまうけど、とにかく今は、彼が(存在するかどうか分からないけど)あっちの世界で、新たに面白い人達を見つけ、酒を呑みながらにたにた笑ってることを願ってます。


また、彼のパロディ的側面も含め、その奥にある独創性溢れる世界観を、まだ聴いたことのない人は、ぜひ聴いてください。ラッキーにも彼の残した音楽はまだこの世にあります。Salmonことキクチケンジという、偉大な音楽家であり、音楽をとことん愛した人間がこの世に居た事を、どうか皆さん忘れないで下さい。僕も彼の音楽を超えられるよう、これからも精一杯がんばっていきます。



氏のご冥福を、お祈りいたします。
posted by gonno at 13:07 | Comment(20) | TrackBack(0) | news

2011年07月05日

lately i am

ブログではご無沙汰です!
色んな人のブログ見てもそういう見出し多いけど(笑)僕も例に漏れずTwitterなんかでぶつぶつ言ってます。

ご無沙汰なので色々書きたいけど、まずは近況を。

4月のelevenでDJ NOBUくんとCMTくんとDJした"Sound Of The Next"、mix録ったので密かにmixcloudにアップしてます。ファイルは二つに分けてあって、最初の時間の録音のみです。最後にみんなで2曲交代でDJして超楽しかったんだけど、そのへんはぜひ次回現場のパーティで!

4月からDJと制作をぎゅっと密度濃くやってたり、引越を2回もしたり(地震とは関係ないです…念のため。)、もちろん、震災の不安もあったりで、なにかとバタバタしてたけど、急ぎ足で生活するのも結構心地よいなと思ったりしてます。この時期作りだめてたものもじきに色々なかたちで発表できると思うので、またお知らせさせてください。


6月は比較的落ち着きめでしたが、今月は面白いパーティ目白押しです!是非遊びにきてくださいね。


7.22(FRI)
本音 @ OATH

去年5月に、気軽に肩の力を抜いてパーティしようという雰囲気でYONE-KOくんと開催したパーティ、1年ぶりの開催です。(当初は3ヶ月に1回くらいやろうと言ってたのに1年経ってしまいました…w)

他にもおなじみTECHNIQUEのDASHA、そして今回はMokmalのTANABEくんも出演。特にTANABEくんはこの次週からしばし富山へ越すので、実質東京の週末で彼のDJを聴けるのはこの日でしばらく無いかも。そして絶好調YONE-KOくんもばっちりフロアをグルーヴで揺らしてくれるでしょう。


7.23(SAT)
ARPA SHOWCASE @ WOMB

翌日土曜は、久しぶりにWOMBでDJ、こちらも一緒にDJするのは本当に久しぶりの、DJ Sodeyamaくんのレーベルパーティーで。ゲストは"We Are"からの10インチが好きだったAgaricが来日、ライブ出演です。

ご存知の方もいるでしょうけど、ソデヤマくんとは数年前「SORA」というライブユニット(?)を一緒にやっていて、彼のパーティーでDJするのはもしかしたらそれ以来、だいたい6年ぶりくらい??今年からスタートした新レーベルArpa Recordsも好調で、8月にリリース予定の"FKTB#01"では僕も関わってます。リミックスはTim Xavier、A.Mochiくん、そしてSodeyamaくんです。WOMBでどんなDJしようか今から楽しみです。


7.29(FRI)
Be Strong Be Free @ LOOP

翌週は、こちらも久しぶりとなる青山LOOPで、新進レーベル"Unknown Season"のパーティー。7/21にこのレーベルからRyoma Takemasaというアーティストがリリースするのですが、僕もリミックスを担当してます。Ryomaくんは曲も然ることながらDJも素晴らしく、ぜひ皆さんに聴いてもらいたいDJで、今回のリミックスもそんなポテンシャルに負けないように、かつ本人のテイストとは違った方向性で、という気持ちでつくったもので、自分もよくプレイしているお気に入りです。パーティー当日はレーベルミーティングみたいな感じで、僕も1時間くらいしかDJしないんですが、ぜひこちらも。


7.31(SUN)

root & branch presents UBIK Sunday Special feat. Four Tet

 

こちらは日曜午後のパーティ、昨年末elevenで満員御礼だったご存知Four Tetの再来日。他にもチュウくんことInner Scienceのライヴ!こんな2人となので、僕もいつもとは違った、ひたすら踊るというよりも、少し音楽的というか、リズム主体というより構成主体のDJしようかと思ってます。Electronic & Ambient Setと題してますが、エレクトロニカやアンビエントしか掛けないわけでなく、自分なりにエレクトロニックを感じたり、アンビエント感のあるもので構成していこうと思案中。ぜひ!遊びにいらしてください。

 

 

 

駆け足で告知でした。みんなと会いたい!ので、遊びましょーー。

 

 

Gonno

posted by gonno at 17:31 | Comment(13) | TrackBack(0) | news

2011年04月15日

次なる音

みなさんご無沙汰してます。
地震からブログ更新してなかったですね。僕は元気です!

まずは、震災で亡くなられた方にお悔やみ申し上げますと共に、東北で被災され今も避難生活を送られている方にエールを送りたいと思います。

今まで遭ったことのない地震、放射能汚染、風評被害…僕たちが生きている日本はこの1ヶ月で、今まで、生涯体験するかも分からなかった出来事で大きく揺れ動きました。ぼくもこの震災について、未だに自分の中で整理がついていないし、どう結論づけて良いかも分からず、とにかく無心で音楽をつくったりながしたりし続けてます。少なからず皆さんも、何かに対して不安を持ち、何かによって考えさせられているんじゃないでしょうか。

僕自身、とにかく音楽を聴いたりつくったりながしたりする事によって、不安から解放されていたのかもしれません。その後クラブで踊ったりすることによっても、不要な不安な気持ちが解消された。だからぼくは東京に住む友達や、以西に住む友達にも、声を大にして言いたいんです。不安な気持ちで家にいるなら、でっかい音を、浴びた方がいいです。

DJや演奏家もみんなの不安をほだす何かを今するべきだと思うし、僕も自分を解き放ってくれた音楽の感覚を、どんどん人にもお裾分けできたらいいなと思う。

明日はそんな、魂の交換ができる日本のDJが、elevenに集まります。
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ちなみにNOBU君とは昨年9月のFUTURE TERROR以来です。地震から1週間した後のdommuneや、4月のリキッドルームでもプレイを聴いたけど、ほんとに気持ちよくて、僕自身も震災の不安から救われたりした。今回も楽しみだし、CMT君とも実は初めてご一緒するので、こちらも楽しみ!

こんなときだからこそ、音楽ができる何かを最大限やっていきたいと思ってます。
よろしくお願いします。
posted by gonno at 21:05 | Comment(19) | TrackBack(0) | dj/live info

2011年03月04日

RODA#3

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渋谷MODULEで開催しているRODA、第3回目を明日土曜に開催します。
今回のゲストは、大阪からKIHIRA NAOKIさん。

KIHIRAさんのDJを初めて聴いたのが、10年前くらいに渋谷にismという箱があって、そこで2ヶ月に1回開催されてたパーティー「Essencia」だったと思う。

当時僕もそこでよくDJしていて、お店の人から「このパーティーおすすめだよ!」と言われ試しに行ってみたのが切っ掛け。その頃ぼくがDJで掛けているのはNYやシカゴなどのUSハウスがほとんどで、このブログでもよく書くけど、ちょうどその頃にはもうその手のサウンドやシーンに食傷していたものだった。

で初めてEssenciaに行くべくismに到着すると、確かまだ1:30ごろだったかな、エントランスから少しだけ見える、100人くらいが収まるダンスフロアいっぱいに人がいる様子で、激しくブリープっぽいテクノが掛かっていて、お客さんが大騒ぎしているのが聞こえた。

テクノが掛かっていてフロアが盛り上がっている、ただそれくらいなら、特に驚くことは無かったんだけど、何か時々あるじゃないですか、今日はなんか違うぞ?っていう雰囲気。熱気の向こうにあるカオティックなものっていうか、そういう特別な雰囲気に、良い予感を感じてフロアまで辿り着くと、かっこいいお兄さんとか、綺麗なお姉さんとかが、打ち鳴らされるリズムを真っ向から感じようとしているのが見える。

当時ぼくが知っている東京のハウスのシーンは歌物のハウスとかが隆盛で、歌があったりドラムロールのブレイクがあったり、展開が分かりやすいもの以外はあまりフロアで通用しなかったけど、その頃初めてニューヨークに遊びに行って、またちょっとそこから突き抜けたディープな雰囲気を知れたりしていたから、ただひたすら反復する、ビリビリくるようなベース音と、ただひたすら骨太に打ち鳴らされるリズム、うっすら抜けては入ってくるキックを、お客さん全員が体力の限りキャッチしてリアクションする、という絵図にかなりびっくりして、こんなパーティーって日本にもあるんだ!と思ったものだった。

でも、その夜一番面食らったのが、2:00くらいだったか、ブリープなテクノの後に突然フロアに投入されたアンビエントなトラック。激しいリズムが消えて、宇宙と交信するかのようなパッド音が流れて、満員のダンスフロア全員が、まるどその音に包まれてどこかへ浮き上がっていくかのようだった。今でもあの光景は忘れられない。

そのサウンドをDJブースから投入したのがKIHIRAさんで、その衝撃的な一晩からEssenciaはもちろん、KIHIRAさんがDJをする日はできる限り毎回遊びに行った。今ではキヒラさんとも東京や大阪でDJでご一緒することも多いけど、実は未だに、そのときにプレイしたあのレコードがなんていうレコードなのかを、なんだか照れくさくて聞けてない(笑)し、そんな風に衝撃を喰らったことも、もちろん本人には言ったことない。今回多分1年ぶりくらいに一緒にDJできる機会なんだけど、今回こそ、できればそのレコードを教えてもらって、どれだけレアなレコードでもがんばってディグして、いつか俺もあの雰囲気をフロアに投入したいと、恥ずかしながら今でも密かに考えているんです。

今回3回目のRODAも、あの時見た、メインストリームとは隔絶したお決まりの無い音世界を追っていきたいし、なんと言ってもそれを更に長く体現させてくれたDJ WADAさんもいるわけで、明日は僕にとって、こんな特別な日は無いってくらい。影響を受けた人達にどれだけ迫れるかっていう楽しみもあります。今回は同輩DASHA(因みに彼も当時ismでちょっとだけパーティーをやっていたそう)とまぜこぜでDJします。ぜひ遊びに来てください。C U (OVER)THERE.
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2011年02月04日

ガルニエ

laurent_garnier.jpg

10日木曜の祝前日、代官山AIRでDJします。ゲストはテクノ好きならご存知ロラン・ガルニエ。

これまで沢山の海外DJと一緒になることが多かったけど、ガルニエとDJするのは個人的にはちょっと特別で、ハウス一辺倒だった頃にテクノの面白さ・自由さを魅せてくれて、その後に色んな音楽を掛けたりする切っ掛けとなったDJ(彼のファンなら勿論そのプレイスタイルはご存知でしょう)なんです。

ぼくのデビューEP"Hammersmith EP"にもいち早くコメントをくれたり、"I Don't Need Competition"にもフィードバックをくれた。ちょっとデトロイトっぽいところに共通項があるのかもしれないけど、自分の内面的な音が出たレコードにはいつも反応をくれて、そのたび勇気づけられた。ガルニエの自著も面白くて何度も読み返したり…DJでも音楽でもはたまた活字でも、たくさんの可能性を示唆してくれたDJです。

だからこの日はちょっと特別な夜で、ぼく自身も特別な気持ちでDJしたいと思ってます。へんにガルニエに合わせたDJっていうよりも、ぼくは2005年のEPから、今はこんな風になりましたよ、ていうような感じで、これまでの自分の通ってきたものを込めて。そんな夜をみんなと過ごせたら嬉しいです、ぜひ遊びにきてくださいね!


LAURENT GARNIER "LBS" TOUR

02.10.2011 THURSDAY // AIR

10PM | ¥4000 w/f ¥3500 AIR members ¥3500



http://iflyer.tv/air/event/76119-Laurent-Garnier-presents-L.B.S-session-JAPAN--2011/



LIVE

L.B.S a.k.a.

LAURENT GARNIER(F Communications) + BENJAMIN RIPPERT + SCAN X(F Communications)



DJ

LAURENT GARNIER(F Communications)

GONNO(WC | Merkur Schallplatten)

GORO(PR!ZE | AQUAPLAN)



LOUNGE DJ

DJ FREAK(Plus Records)

TaRo kimura(We Are The Party | GRACE NOTE)

LAMB(Daytona | BLAFMA)

KAME KAME(Daytona)
posted by gonno at 18:17 | Comment(13) | TrackBack(0) | dj/live info

2011年01月24日

Gran Turismo 5

ゲームファンの人なら年末に既にゲットして楽しんでるでしょうグラン・ツーリスモ5、実は数曲楽曲提供してます。オーダーをもらって制作したのが2009年の暮れくらいで、その後ゲーム本体の開発に凄く時間が掛かったようで、やっと昨年末に発売されました。うちにはPSやゲームが無いんですが、youtube等で既に沢山アップされていて、音楽自体にも反響があって嬉しいです。何よりゲーム自体の映像が凄い、、、もうゲームってこんな凄い世界なんだなぁ。

僕以外の楽曲提供者もFxxk Buttons(!)、HotflushのScuba、ドラムンベースのMAKOTOさん等々…と、蒼々たる面子。オーダーの際のリクエストがアグレッシブなドラムンベースでお願いしますということだったので、今まで最初からD&Bで!と決めてちゃんとつくった事が無かったんだけど(つくっていて結果的にそうなったとかはよくある)、本家のMAKOTOさんの中に混ざってなので厚顔然りですが、自分なりの好きなメロディックな要素と、ちょっとロックっぽい、疾走感のある要領でつくりました。ダンスフロアにいる人達に向けてではなく、ゲームをしながらその世界に移入している人達のBGMというのを意識して、時に小さいときに友だちとテレビの画面に向かって夢中になってた気持ちを蘇らせながらつくってた気がします。

サントラのCDも発売されていて下の曲以外のものが収録されているので、興味がある方は是非チェックしてみてください。個人的には↓の"Two Carfuls of Momentos"が、一番お気に入り。コメント欄の書き込みも新鮮で面白いです。

"Two Carfuls of Momentos"


"Something Must Break"
posted by gonno at 11:21 | Comment(9) | TrackBack(0) | news